プラグインについての解説
2024年1月にリリースされたExcite Audio Bloom Vocal Aetherに続いて
同じシステムを利用して作られたドラム音源『Excite Audio Bloom Drum Breaks』 が登場です。
最初の印象は適当に鍵盤を叩いただけでも音が良い!でした。
Bloom Vocal Aether同様に即戦力なサンプルが並べられていて、ランダムに配置されるので色々なパターンがすぐに試せるのが魅力的です。
こんな人におすすめ
ラウドロックやメタルのようなアコースティックドラムを土台に加工していくドラムサウンドは入っていません。
おしゃれ感のあるエレクトロ要素をまぜたポップス・ロック・ソウル・RnBには合いますが、アコースティックドラムの音を狙って購入すると失敗しますので
この点は注意してください。
トラックに最適なドラムブレイクを即座に見つけます。 Bloom Drum Breaks を使用すると、本格的なロイヤリティフリーのループを切り替えて独特のリズムを作り上げ、広範なモジュレーションでそのインパクトを増幅し、ドラムに特化した一連のエフェクト プロセッサーでリズムを形作ることができます。
プロジェクトに最適なドラム ブレイクを選択することが直感的で楽しいエクスペリエンスになり、サウンドのトリガーと微調整のためのシームレスなキーボード コントロールが提供されます。 4 つのマクロ コントロールは即時エフェクト処理を提供し、編集ページではサンプル編集、ビート操作、250 のプ
希望のテンポで開始し、サンプル バンクまたはプリセットを選択し、2 オクターブにわたる 14 bpm 同期のドラム ループの 1 つをトリガーします。白いノートはドラムのサンプルとループを開始し、黒いノートは再生速度やピッチなどのプロパティを変更し、カスタム シーケンスやエフェクト モジュレーションをトリガーします。 4 つの強力なマクロ コントロールは、楽器を構成する多様なドラム サンプルに合わせて微調整された特殊なエフェクト チェーンを制御します。
『Excite Audio Bloom Drum Breaks』 は250のプリセット112ドラムフレーズで構成されたドラム音源です。
それでは機能面を見ていきましょう!
機能概要
サンプルの再生位置やエディットは可能で音を作り込んでいけますが、
音源の方向性は用意されたものを使ってアイデアを曲にするまでの時間をはやくするといったものです。
メイン画面では4つのマクロエフェクトと
BANKの入れ替え、エフェクトの操作をします。
エディット画面ではサンプルの再生位置やピッチ等の設定の他、A~Eの黒鍵で鳴らすフレーズプレイヤーの設定が可能。
フレーズプレイヤーではステップごとにエフェクトを配置できるので、よりこだわった音作りができます!
「Bloom Drum Breaks』の場合、
サンプルが鳴る鍵盤はすべて白鍵に設定されていて、黒鍵がキースイッチになっています。
C#2からの黒鍵は 再生速度の変更、オクターブの上下、逆再生ができます。
C#3以降の黒鍵はサンプルをつなぎあわせたフレーズを再生します。
プリセットはサンプルを利用した即戦力フレーズが組まれているので、プリセットのフレーズを鳴らすために買っても損はしません。
画面の左下に曲の、KEYを切り替えるスイッチが設置。
UIの作り込みが素晴らしく、テーブルで場所を取らない25鍵のMIDIキーボードでまかなえる鍵盤数になっています。
メイン画面では4つのマクロエフェクトがあり、ノブを回すだけで設定可能。
Digital(ビットクラッシャー)
Lo-Fi(ローファイ化)
SlapVerb(リバーブ+ディレイ)
Phaser(フェイザー)
この4つのエフェクトのパラメーターは変更できません。
操作できるのはエフェクト量のみ。
右端のボタンを押すと3つのエフェクトとフィルターが設定できます。
この3つのエフェクトは詳細画面でパラメーター変更できます。
中央のビジュアライザーは右クリックから停止できます。
音には影響しません。
バンク一覧での他のサンプルを入れ替えができます
トリガーを押すと鳴っているサンプルの場所が灰色に表示されます。
フレーズの入れ替え
ランダマイザーがついており、サンプルを入れ替える他、
8つのバンクに配置された音を下のトリガーまでドラッグ&ドロップして配置します。
バンク内のサンプルをプレビューするには、バンク内の白い三角形のキーをクリックし、
下部のスロットにドラッグしてサンプルを白鍵に合わせます。
導入時注意点
「Bloom Drum Breaks』では
・オリジナルのサンプルを読み込ませることはできない仕様です。
・どこのバンクにどんなサンプルが配置されているのか?は鳴らしてみないとわからないので
お気に入りのサンプルや加工したいサンプルフレーズを見つけたら、場所をメモしておくか適時プリセット保存しておく必要があります。
ランダマイザーはサンプルが変更されるのみです。
サンプルの再生位置やその他の設定はランダムされません。
詳細画面
キーボードのアイコンに色がついている場合は、
白鍵を押したときに、サンプルの番号が切り替わります。
オフにしているときは、側のリストから編集対象のサンプル番号を選びます。
フレーズプレイヤー
c#3ノートからの黒鍵で鳴るフレーズを組み立てていく機能です。
白鍵に割り当ててある14個のサンプルをどういう順番で鳴らしていくかを決められます。
フレーズプレイヤーに関しては1番の左側にサイコロのボタンがあり、サイコロボタンを押すことで設定値がランダムに切り替わります。
エフェクト
ダイナミクス、サチュレーション、ノイズの3つのエフェクトが用意されています。
オンオフボタンの左にあるドットボタンをドラッグ&ドロップでエフェクト順が入れ替えできます。
CPU負荷・オプション
CPU負荷は重すぎず問題なく使えます。
ウィンドウサイズは右下に合わせて変化します。
他にツールチップ機能があります。
ライト版あり
コア機能は変わらず、若干の機能制限とサンプル数を少なくしたライト版が用意されています。
ライト版から上位版へは差額でアップデートできるので、ちょっと試してみたいという場合はライト版から入っても良いですね。
そこまで価格差がないので、ドラムフレーズの音が気に入っているならいきなり上位版にしても良いと思います。
まとめ
サンプラーベースでリズムフレーズを作っていく人にはとても楽しい音源です。
音が良いのはもちろんなこと、簡単に音を出せるし、追い込んで音をつくっていくときの
機能の手軽さが良いですね。
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