「PUNCHBOX」はキックサウンドを作るためのシンセサイザー
キックサウンドは多数のシンセでもそれぞれキックのプリセットがあるし、キック専用のサンプル素材もたくさんあるし
どれを選んで良いかわかりません。
キックの音でも曲の雰囲気が変わりますよね。
選択肢がありすぎて困る場合、カッコいいキックの音が作れない場合には、「PUNCHBOX」が非常に便利です。
ダンスミュージック定番のTR606,808,909の音を収録したほか、
サンプルをもとにしたキック音、Sine波をもとにしたキック音と幅広くサウンドメイクができます。
「PUNCHBOX」ではキック自体の音の加工にもこだわることができる他、収録されているプリセットが充実。
定番の音も鳴らせるし、アグレッシブなキックの音も鳴らせます。
プリセットは音のタイプや音楽ジャンル(EDM,Hard Dance,Hip hop&Trap,House,Minimal,Techno,Trace)から選択できて
選びやすくなっています。
収録内容はプリセット数:800、サンプル数:1,100
エレクトロドラムキットのキックの音を探しているなら要検討のプラグインです。
一応デメリットもあり、D16グループのプラグインでバージョン2になっているものはウィンドウサイズの可変に対応していますが、
PunchBOXはまだバージョン1の段階ですのっでウィンドウサイズが可変しません。
4Kモニターを使っているとノブや文字が小さく表示されてしまうので、サイズに関してはアップデートを待ちましょう。
なお「PUNCHBOX」では、どのMIDI鍵盤を押しても同じ高さのキックの音が鳴ります。
キックのピッチを変えたい場合にはKICKジェネレーターのピッチパラメーターを変更します。
土台となるキックの音を作り込みするための
エフェクトラックが敷き詰めてあります。
左半分がキックの音を作るためのセクション、
右半分がエフェクトセクションです。
「PUNCHBOX」の機能
クリック・TOPS・TOOLS・キックの4つのジェネレーターを組み合わせてキックの音が作れる
5つのエフェクト
ジェネレーターが切り替わるランダマイザー付き
作成した音はワンショットのオーディオデータとしてエクスポート可能です。
オーディオ書き出しするときはサンプルレートとビットレートを指定できます。
複雑なエフェクトルーティングを使えるMixdown after
クリック・TOPS・TOOLS・キックの4つのジェネレーターを組み合わせてキックの音が作れる
かんたん説明
Tops - キックにハイハットやパーカッション、ノイズを付加する、サンプルベースのジェネレーター
Tools - サブを使わずに完全なキックを作る、サンプルベースのジェネレーター
Kick - キックのボディを作る、サンプルベースまたはシンセベースのジェネレーター。シンセベースでは909キックモデル、808キックモデル、606キックモデル、サイン波ベースのモードを用意
5つのエフェクト
Limiter以外は接続順番をドラッグ&ドロップで入れ替えできます。
ポイント
Bit Crusher
Distortion
Filter
Limiter
ジェネレーターが切り替わるランダマイザー付き
端に破綻した音にはならないのでガンガン使いたい機能です。
作成した音はワンショットのオーディオデータとしてエクスポート可能です。
オーディオ書き出しするときはサンプルレートとビットレートを指定できます。
複雑なエフェクトルーティングを使えるMixdown after
こちらはマニュアルにあるPunchboxのシグナルフローです。
FX1はエフェクト1の後、FX2はエフェクト2の後、と指定したFX番号の箇所へダイレクト音を送る設定です。
キックジェネレーターにはフィルターをかけたいけど、Clickジェネレーターにはフィルターをかけたくないといったエフェクトの処理ができます。
例:キックジェネレーターにはフィルターをかけたいけど、Clickジェネレーターにはフィルターをかけない
Mixdown afterをFX1に設定
フィルターをエフェクト1の場所において、
キックジェネレーター:SEND100
Clickジェネレーター:SEND0にする
(SENDで送った音がエフェクトセクションを通る、SEND0の場合はMixdown afterで指定した番号の箇所に送られる)
PunchBOXまとめ
Punchboxはしっかりしたキック音を手に入れて曲の土台をはっきりさせたい、グルーブをしっかりだしたい人向けの
キックジェネレーター。パンチあるキックの音が作れない人はおすすめなプラグインです。
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